〜 ナショナル　トラスト 〜

その4


The National Trust for Scotland



私がこの団体を知ったのは
北の街・エディンバラでのホテルを見学に行く、というお仕事で
偶然このナショナル・トラスト　スコットランドの事務所の存在を知ったから・・・


そのホテルの住所が『Charlotte Square』であり
その小さな広場自体が実は行ってみるまで
ナショナルトラスト保存広場だとは
まったく知る由もなかったのです



シャーロッテ広場から見たエディンバラ城


その場所はエディンバラのニュータウンの中心地からを少々北へ向かって歩き、
大通りのプリンシィズ大通りの最も賑やかな並ぶショップがそろそろ・・という通りを
右に入ると大通りの喧騒からちょっと静かな広場

お客さまへ紹介したホテルはこの広場の一角にあったのでした












【ナショナル・トラスト・スコットランド】



英国を旅している時はメンバーになったこともあり
せっかくだから初めて訪れる小さな村や街でナショナル・トラストの保存対象があれば
ほぼその施設は見てきたように思います

しかし、スコットランドに於いては
あまり今まで意識したことがなく
（　目的のなる街訪問がほとんどだったので
トラスト施設情報も見てこなかった気がします・・・反省・・・　）
その広場をぐるっと歩いてみた時に
偶然目に入ったジョージアン様式の小さな扉に
控えめなプレート

文字を見ると
『The National for Scotland』

“へ〜？？”

しかし、その小さな扉を開けると
ぎっしりと並べられた自然保護や歴史的建造物保護に対する
資料と秘密のクラブのようなティールーム

ニュータウンでのショッピングやそぞろ歩きに疲れたら
ちょっとこの賑やかな街の中で
この北の国の『ナショナル・トラスト』の活動を
垣間見てみてはいかがでしょう・・・




Head Office

Wamyss House,28 Charlotte Square
Edinburgh EH2 4ET
Tel : 0130-243-9300 Fax : 0131-243-9301

左　：　★シャーロッテ広場　★エディンバラ城　★ウェバリー駅　★ツーリストインフォメーション　★プリンシィズ大通り
右　：　★シャーロッテ広場　　★ジョージストリート　　


ナショナルトラストの広場に面したひっそりとした
控えめな入り口


シャーロッテ広場に面したナショナルトラストスコットランド本部の入り口


この入り口をくぐると表からは想像つかないような
カフェがあり、レストランでもあり、ショップもあったりします　












もうすでにお気づきのようにイングランドでのナショナルトラストとは
1線を引いてこちらの団体は行動しています

基本的なコンセプトは同じ理念ではありますが、
本部・チェアマン・活動も別々です

私達がよく日本でも紹介されて知っている「ナショナル・トラスト」の生い立ちは
美しい景観の湖水地方の自然環境を守ろうとした
英国を代表する桂冠詩人・ワーズワースが
この地方への鉄道建設反対を唱え、
それに続いたのがピーターラビットの生みの親ポターさんを
絵本作家へと導いた
ローンズリー牧師

1890年湖水地方にて
ローンズリー牧師は
ロンドンの弁護士サー・ロバート・ハンターと社会福祉運動家のオクタビア・ヒルと共に
『ナショナル・トラスト』を設立

彼等3人は国や行政にたよるのではなく、
一般の人から集めた会費や寄付を資金として
開発にさらされた土地を買い取り
自然や名所旧跡を永遠に保護していこうという組織団体です







しかし、このスコットランドでのナショナルトラストは
上記のローンズリー牧師達設立より約40年遅れること
1931年に手始めに1企業が立ち上げ
現在は国民を中心にスコットランドの最も大きい保護チャリチィー団体と成っています





その会員は270,000人以上という多くの支持者を得
大きな後援者の名前には
チャールズさんのお名前もお目見えします

しかし、ほとんどの活動資金などはやはり多くの一般の支持者の後押しが
1番大きな原動力になっていることでしょう


それは、寄付、遺産、授与されたものと
会員の定期購読（発行されている書物などから）などから
成り立っているそうですから・・


ですから、ショップ内では一際多くコーナーが設けられているのが
ナショナルトラスト発行のガイドブックや
自然に関するムック
美しい写真集などなど・・・

どれを見ても目移りしてしまいます


その中でもやっぱり私にとってははずせないのが
初心者にはもってこい！の
トラストガイドブック

英国内のナショナルトラストとはまだまだ規模は数倍もの違いがあっても
見ているだけで楽しくなるような
とても丁寧な作りをしています

本当に眺めているだけでも充分なガイドブック

それが、下記の2冊です



シャーロッテ広場の本部で購入したトラストのガイドブックと宿泊ガイド

左はスコットランドに点在されている見学できたり、
自由に歩くことが出来る景勝地の案内ガイドブックです
行き方、見学時間や施設の案内、料金表などが一目で判ります

右はその内容でオールカラーでとても見やすくなっています
ね？眺めているだけでもわくわくするでしょう・・？



見学や見所を地区の色別している地図


上のように印がついているのは
色別された保存活動の主な対象物です

それは景勝、ガーデン、歴史的保存すべき建物と
ローンズリー牧師達の始められたトラスト活動に順ずる保存対象と
異なるものはありません







そして、下はトラスト所有の休暇宿泊宿のガイドブックです




ナショナルトラストと同じなのは
その宿泊先になっている建物はいずれも歴史的建造物であること

しかし、若干違っているのは予約は全てシャーロッテ広場の本部で受けること
個々の宿泊先で予約などを受けることはできない、
1泊、2泊のショートスティはできず最低冬場の3泊〜
ほとんどの年間通して1週間単位での宿泊になります
加えて、デポジットと呼ばれる予約金を最初に納入します
その予約金納入に関しては、ちょっとまだ試していないので・・・
次回北へ行く際にはトライしてみようと思っています


どの施設も料金体系に幅もあり
自身の旅に合わせての選択が充分できます
街中ではアパートメントタイプだったり、
郊外へはお城の1部を改造し、
マナーハウスのように豪華な宿泊先も沢山あります

ホテルやB＆Bの宿泊以外にも
また長期滞在型には目先の違った滞在になりそうです






そして、私がこちらでの初の体験は・・・というと
やっぱりショップでのお買い物

その年に出来上がったという「桜のボディ・シャンプー」
しっかりとした甘すぎない香りの良いもので
次回訪れた際にもその年のものを購入したいな〜と
強く思う１品です




真ん中がその桜のボディ･シャンプー
両サイドのソープはバラの石鹸
とてもローズの香りが強く部屋に置いておくだけでも
その香りを充分に楽しめます
実はセールで£1.00也


そして、この本部が繊細な水彩画で描かれたカード
素敵なちょっとしたお手紙に重宝します




この街エディンバラのニュータウンと言っても
18世紀末新進の建築家ジェイムズ・クレイグが設計した
新しい街造りに採用された1枚の企画図から
この“ニュータウン”の始まり

その時にこのシャーロッテ広場と
並びにもう一つ駅に程近いアンドリュー広場
そして、この広場をはさむ様な形で
2本の大通りがクィーンストリートとプリンシィズストリート

その時代ジョージアン建築の美しい街並みが
この重厚な歴史ある街を形作っています




クィーンストリートとプリンシィズストリートの間にある
カフェやパブ、レストランがひしめく通り
ジョージストリート








私自身はまだこのナショナルトラストの保護する施設見学が
残念ながら体験していないのですが
このガイドブックを元に
また今までと違った北の国での滞在目的が更に増したことを感じ
他の氷見が増えたことを嬉しく思いました

この活動団体の詳しくは下記サイトから


The National Trust for Scotland



皆様のご旅行計画にも一躍お役に立てれば幸いです



またナショナル・トラストについての皆様のご意見、体験などをお待ちしています

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